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熊本県高等学校体育連盟テニス専門部のHPです
平成25年10月22日リニューアルしました

 熊本県高体連テニス専門部 

プライ<専門委員長より一言>

「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ」

 マラソン五輪金メダリストの高橋尚子さんが大切にしていた言葉に「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ」がある。秋の団体戦を終了し、代表校に選ばれた学校以外は冬季ダブルス、上位大会へつながる大会は来春の九州ジュニア県予選まで期間がある。季節も冬となり、まさに「何も咲かない時期」と言えよう。九州ジュニア県予選が始まれば県高校総体まではあっという間であるため、今からの時期をどのように過ごしていくかが来春からの結果に大きく左右するといっても過言ではない。顧問の先生やコーチ、保護者等にすでに指導がされているかもしれないが、改めて次の3つの観点から考えてもらいたい。
@どのような内容の練習をするか
まずは個人で振り返ろう。これまで皆さんは校内戦や各種大会で試合をした経験があると思う。テニスノートなどを参考にして思い出し、良かった部分はさらに伸ばし、うまくいかなかった部分は改善するということに取り組もう。次の大会までは十分な期間があるので、身につけたい技術を細かく分析して基礎的・基本的なことからできるとなおいい。もちろん学校でチームとしての練習もある。自分の課題と照らし合わせて取り組めばより一層の効果が得られる。お互いがプレーや課題等について声を掛け合いながら練習できればなおいい。
Aどれくらい練習をするか
秋も深まって日暮れも早く、各校ともコートでの練習は短くなっている。しかしコートでボールを打つことだけが練習ではない。体力を高めるのであれば、ほとんどの学校では長距離走の授業が行われるので、全力で取り組めば十分な効果が期待できる。集中力を高めようと思えば、座学の授業においても鍛えることができる。正しいフォームを身につけようと思えば、素振りをするスペースさえあればどこでもできる。要はテニスが強くなるための練習はどこでもできるということ。日の長さやオンコートでの練習時間はあまり関係なく、自分で工夫をすることが大切なのである。
Bどのような気持ちで練習するか
秋個人戦最終日の夜にTVで松岡修造さんのテニス熱血合宿が放映されていた。「今の自分を変えたい」という思いを持った小学生相手に本気でぶつかる松岡さん、子どもたちは圧倒されて涙を流しながらも、自分の殻を破ろうと必死に乗り越えようとする姿に毎回涙がこぼれる。そして子どもたちが最後まで頑張り抜いて、自分の殻を破った姿に感動を覚えることができる。

高校生諸君もあの「本気さ」を持って練習に取り組んでいけば、高校テニスを最後までやりきった時に得られるものは、きっと大きなものになるに違いない。事実、今年度全米オープンで準優勝し、我々日本人に大きな希望と勇気を与えた錦織圭選手も松岡修造さんの合宿に参加していたことは周知のとおりである。同じ練習をしていても差がつくのは「気持ちの差」が大きいことがほとんどである。これからの寒い冬に「熱い」気持ちで日々の練習に取り組んでくれることに期待している。

先述したとおり、錦織圭選手の目覚ましい活躍によって、テニスという競技が持つ無限の楽しさや可能性が再認識できた。熊本でテニスに取り組んでいる高校生諸君にも勇気と希望を与えてくれたと思う。県内の高校テニス大会はしばらく間隔が空き、寒さも厳しくテニスをするには過酷な時期になってくるが、是非とも個人そしてチームの目標をしっかり持って、日々の練習に取り組んでほしい。それが「根を伸ばす」ということである。そして来春にはたくましく成長した姿でテニスコートを賑わして、若さあふれる「花を咲かせ」てくれることを期待している。

平成26年11月11日
鹿本商工高校  秋吉 博之

「夏季大会を終えて 〜声を出そう!〜」

 先日県高校夏季テニス選手権大会を無事終了することができました。天候が思わしくないなかで的確な対応をしていただいた運営の先生方と補助員の皆さん、各高校会場でコート整備をしてくれた部員の皆さん、もちろんコート内で頑張ってくれた選手、審判、そして応援をしていただいた全ての皆様、各会場の関係者の皆様にまずは感謝申し上げます。 
 さて、大会期間中に感じたことは「声を出そう!」です。次の3つに分けて述べていきます。

 

@「コール」      ←テニスの試合でなくてはならないもの

 今大会は新チームとして、特に1年生は初めての公式戦でした。まだ審判法をよく理解していない人や恥ずかしがって声を出さない人も各会場で見受けられました。時には審判やコールがはっきりせずに混乱した場面もありました。
 テニスの試合が成り立つためにはルール・マナーの理解と、毅然とした審判の存在が欠かせません。各種大会では敗者審判がほとんどですが、大会に参加している以上は審判を終えるまでが出場選手の責任です。たとえ敗者となっても、テニスに親しむ仲間が目の前で懸命にプレーしているはずですので、責任のある態度・行動で審判、そして周囲に聞こえるようなコールをお願いします。
 秋の大会は団体戦(全国選抜県予選)もあり、今大会よりももっと応援が増えて緊張感も増します。日頃の練習や校内戦、練習試合等でしっかり練習をして臨んでください。
 
A「応援の声」 ←高校テニスで経験できる大切なもの

 高校テニスは大会会場が広範囲に渡って各会場での人数も減り、どうしても応援する仲間の数が少ないことがあり、他競技に比べ応援が盛んではないことは否めません。しかし人数の問題だけではありません。
 私自身もそうですが、コートに立つ選手は不安になったり、自信をなくしたりする場面があります。そんな時にふと仲間の「頑張れ!」「一本挽回!」などの声がかかると、自然とその言葉を受け取って頑張ろうとします。そのことが大事なのです。選手は誰しも声をかけられたら、かけられた分は頑張ろうとするものだと私は思います。そしてその試練を乗り越えることができた時に感謝の気持ちが応援してくれた人に持てるようになります。それがより一層の人間的成長を促します。
 もちろんテニスですからルールとマナーの範囲内です。コーチングも団体戦のチェンジエンド時以外は禁止です。「頑張れ!」「もう一本!」などの祈りにも似た言葉で十分です。たった一人でも、できる応援を選手にしてあげることが大切なのです。

B「挨拶の声」 ←テニス会場が活気づくもの
 試合開始前の集合で、各高校の選手・部員の皆さんに挨拶を何度か行いましたが、毎回「おはようございます」の挨拶をやり直してもらいました。あまり良いことではありません。私自身選手としてあるいは部活動顧問として、野球、サッカー、陸上競技、ソフトテニスなどさまざまな競技に携わってきましたが、どの試合会場に行っても「挨拶の声」は大きく響きわたっています。知り合いでなくても誰にでも、帽子をとって声を出して挨拶をしている選手がほとんどです。
 世間では「体育会系」の部活動経験者がもてはやされますが、「挨拶ができる」ということが一つの要因だと思います。逆に言うと「挨拶もできないのに本当に体育会系の部活動で頑張ったの?」ということになります。各高校のテニス部の皆さんがそのように思われてしまうことは本意ではありません。
 挨拶の効果については皆さんご存じだと思います。挨拶をして損をすることはありません。また、全体とは別に個別に挨拶できる人はもっと伸びます。私の恩師のなかには「挨拶が大きい人から試合に出す」というような先生もいるぐらい、挨拶の出来は成績にも通じるものがあります。
 大会会場に応援にお越しいただいている理由として「若い人からエネルギーをもらいたいので」と言ってくださる方もたくさんいます。熊本県の高校テニス会場に挨拶の声が響き渡り、全力プレーと仲間への熱い応援が繰り広げられれば、若さと活気に満ち溢れた素晴らしい会場となり、「私もテニス部に入りたい」という小・中学生も出てできます。
 大会の雰囲気を作る主役は高校テニス部の皆さんです。今後の大会で、各会場で元気を作りだしてくれることを期待しています。

平成26年8月23日        

鹿本商工高校 秋吉 博之
 

高校総体終了、選手をはじめすべての皆様に「感謝」

  稲津前専門委員長の後任として、4月から熊本県高体連テニス専門部の委員長を拝命いたしました秋吉博之です。今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、今月3日に熊本県高校総体テニス競技の全日程を終了することができました。男女で団体優勝した熊本学園大付属高校をはじめ団体・個人で九州大会、インターハイへの出場を決めた選手の皆さん、おめでとうございます。勝ち取った挑戦権をモチベーションにし、さらなる活躍を期待しています。特に3年生は進路実現との両立で悩むかもしれませんが、高校テニスは高校生のときしかできません。悔いを残さぬように大会までの期間を充実したものにしてください。

 その他の高校テニスに取り組む3年生にとって、今大会は最後の大会でしたね。今までは簡単にあきらめてとりに行かなかったボールにも一生懸命に食らいつく姿や、どんな形でもいいから相手よりも絶対長く続けてやるというプレーなど、大会を通して随所に見ることができました。また試合に出ることができなかった3年生はもちろん、1・2年生の下級生がしっかり応援していた姿を見て、「高校生の頑張る姿はいいな」と改めて感じることができました。
 その高校総体から2週間が経ち、引退する3年生の胸に去来するものは何がありましたか?先日の学校のテニス部でも3年生慰労会を開き、そのなかで3年生に一人ずつ挨拶をしてもらいましたが、全員が「テニスをやってきて良かった」という達成感や保護者・家族をはじめ、周囲の支えに対して感謝の言葉を口にしてくれました。指導者としてその成長が嬉しい限りです。
 私の尊敬する先生が社会で喜ばれる人間に育つことを願い、いつも生徒に贈っていた言葉に「挨拶・笑顔・感謝」という言葉があります。「挨拶」と「笑顔」はすぐにできるようになるが、「感謝」は訓練しないとなかなか身につかない、だから機会あるごとに「感謝」の言葉を述べることが大切であると教えていただきました。高校の運動部活動に所属するということは「感謝」を学ぶ貴重な機会であったことは間違いありません。
 今回引退する3年生の皆さん、もうすでに伝えた人がほとんどかもしれませんが、これまでのテニス部での生活を振り返り、お世話になった保護者をはじめ周囲の支えに対して「感謝」の言葉を何らかの形で伝えてください。そうすればきっと皆さんは一回り成長することができます。
 そして私も、今大会を盛り上げてくれたすべての選手をはじめ、支えていただいた各校顧問の先生方、保護者、応援の方や会場スタッフの皆様など、大会に関わっていただいたすべての方々に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。  

平成26年6月15日        

鹿本商工高校 秋吉 博之

「応援」の効果

 新年あけましておめでとうございます。冬季ダブルス大会も終了し2年生に於きましては、3月春九州ジュニア予選、5月高校総体の2大会になりました。今回は「応援」をテーマに話をします。
 冬季ダブルス大会期間中、日体大の「集団行動」という番組を見ました。11月初旬熊本合宿が公開練習されているのを聞き、勤務校の近くでもあったので、どんなのかなあという気持ちで公開練習を見に行きました。見学した感想も、綺麗だなあとか練習大変なんだろうなという気持ちでした。しかし、テレビを見た後は、監督と生徒の信頼、生徒の一生懸命さに涙が出ました。その中で、本番直前が熊本合宿だったのですが、合宿前まではチームはバラバラ。いい行動ができるのか不安で熊本合宿に来ました。監督の秘策で練習を公開するという方法が、練習の始めから見事な集団演技を繰り返しています。スランプが嘘のようです。みんなに見られている緊張感からか拍手や応援が励みに繋がるのか分かりませんが、見えない力が集団に伝わっていくようでした。テニス競技は個人戦です。しかし、この「応援の力」は競技者の競技力を向上させるし、応援している生徒との一体感も生み出しています。競技している選手のごくそばで応援できるテニス競技を大切にして下さい。また若いうちの部活動でないと経験できないこの力や姿勢が将来必ず役立つことになります。冬季ダブルス大会も個人戦でした。当日試合がない生徒もいましたが最後まで熱心に応援を繰り広げたテニス部員、あなた達が大会を支えているんですよ。
     平成26年2月
    熊本県高体連テニス部専門委員長 松橋高校 稲津英隆
 

「礼の定義」

 毎日の大会日程終了後、本部挨拶をして帰る選手ありがとう。
 大会は強い選手ばかりでなく、挨拶、日頃の練習、試合準備、本部で支える生徒達の力がなくては成功しない。今回は、この中の挨拶についてコメントします。
 サッカー、イタリアリーグで活躍している長友選手を知っていますか。所属するインテルでは、ゴールした後、数人でお辞儀をしてます。サッカーのゴールしたパフォーマンスかと思ってインタビューを聞いたら、相手への「尊敬respect」と「敬意」と答えていました。お互いで、パスを出してくれてありがとう。ゴールしてくれてありがとう。と敬意を払っていたのです。この行為は、サポーターに浸透して、応援していた子どもにマイクを向けるとお辞儀をしてインタビューを受けています。諸外国では頭を下げる日本の行為はなかなか受け入れられなかったのですが、長友選手の人柄もありイタリアで広まっていることに日本人としてうれしく思います。これからも、試合後は「敬意」を表す挨拶を忘れずに大会に臨んで下さい。
 なお、試合結果・大会組合せは、ヤフー「熊本県高体連テニス専門部」に掲載しますので、自分で確認して大会に参加するように。
         平成25年1月30日   
熊本県高体連テニス部専門委員長 松橋高校 稲津英隆

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FAX 0968-42-3031
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